菓子の世界に足を踏み入れるキッカケ

 

 

 まだ私がデザインやイラストの業界にい時の話になります

 父が受けていた経営塾が主催するイタリアマーケティングツアーの参加を父に促がされました

 ですが私は当時フリーランスで活動しており金銭的に余裕もなく、海外に興味も無く、あと知らない人達と一緒に過ごすことに抵抗がり最初断りました

 

 しかし、その経営塾の主催者より直々にお手紙を頂いたり、資金的な問題も無くなったので渋々行くことになりました

 

 ツアーはイタリアの名所を巡りながら歴史や文化に触れ、そこからマーケティングを読み解くと言う内容でした

 ローマ→フィレンツェベネチア→ミラノのコースだったと記憶してます

ローマではコロッセオやトレビの泉やバチカン美術館(天地創造フィレンツェではドーモやポンテイベッキオ橋フィレンツェ美術館など、ベネチアではミラノでは大聖堂やガッレリアや最後の晩餐

 ダビンチ・ミケランジェロ・ラフェエロなどなどルネッサンス時代の作品に直接触れる事が出来、美術を先行している私にとっては夢のような時間でした

 ツアー参加者の方とも親しくなりいろんな話が出来ました

参加者の多くは経営者または後継の方々で、経営目線での捉え方や物の見方、一緒に過ごしている内に私も実家の事を考えながらイタリアを見るようになって行きました

 

 そこで感じた事が、イタリアの人々は自分たちの文化や歴史をとても大切にしている事、また代々受け継ぐ事を誇りに思い生き生きとしている事、歴史的な物を大切にしその中で暮らしている事などなど

 その当時の自分は家業を継ぐことを煙たく思い避けるようにしていたのでとても恥ずかしい思いになり、それと同時に実家の家業も守るべき・誇るべき事なんだと、気付かされました

 このイタリアでの経験がキッカケとなり菓子職人の道が始まり出しますのですが職人となる事決断するのは次の話で

 次回は「デザイン・イラストとお菓子の間」です